居抜きは出店イメージが沸きやすい

店を出すときに居抜き物件を利用するメリットとして、「出店イメージが沸きやすいこと」が挙げられます。なぜ出店イメージが沸きやすいと良いのかと言えば、自分がどのような店を出したいのか、どのようなデザインにしたいのか、どのような人を対象にしたいのかなどが明確にわからなければ何も始まらず開店までに時間がかかってしまうからです。

イメージが曖昧なまま開店準備はできませんし、進めたとしても曖昧な気持ちが反映されて中途半端な店になってしまいます。店はコンセプトが固まって始めて成り立ちますから、1から考えることが得意でないかぎりイメージしやすいことは大きなメリットなのです。一方、なぜ居抜き物件だと出店する際の様々なイメージがつきやすいのかといえば、それはすでに建物・空間が存在しているからです。それまでその店舗を使っていた人のやり方や設備配置から発想を得たり、改善すべき点を見つけたり、業種が近ければ近いほど店内環境やら外装やら内装やらのイメージが次々に浮かびます。

全くの更地だと建築費なども考えなければいけませんが、中古物件なら取り壊しに踏み切らない限り活用してコストを大幅に削減できるので気が楽なのです。イメージがマッチし、何もかも同じままで使う場合にはそれこそあれこれ考える時間と変える時間・お金が節約できますから、このメリットはかなり大きいのです。